パワハラを受け給料未払いのまま退社した

 

駅や街中で配布されている無料のアルバイト情報誌で応募した建設会社。

広告には、日給8,000円以上、「資格取得支援」「独立支援」もうたわれていた。

しかし、実態はワンマン社長の日常的な罵詈雑言によるパワハラの毎日。

2カ月給料が支払われず「給料いらないから辞めたい」と言ってしまった。

 

そんなある23歳の男性が労働基準監督署に救済を求めたある事例です。

 

【経緯】

数年前の4月の末日、事務所に1本の電話が架かってきました。

 

「給料を支払って貰えなくて困っています。内容証明を書いて欲しいのですが。」

 

当時うちの事務所でも内容証明の作成を扱っていましたので、会って話を聞きました。

 

状況としては、

アルバイトの情報誌でみつけた建設会社に3月始めに入社、4月の終わりまで1日8時間、週6日で、約50日就業したが給料を1度も支払って貰っていない。

入社時に雇用条件の話もなく、雇用契約書等の書面の交付もなかった。

給料の支払い条件は、末締めの翌々10日と言われていた。

 

仕事は都内の病院の新築現場。

現場では日常的に社長から言葉の暴力、強迫を受け精神的畏怖と苦痛のため、退社を申し出、その時に給料の支払いを請求したが、

 

「2ヶ月しか働いていないのに払えるか」

「お前の給料で求人募集の広告を払うからお前には支払わない」と言われ、それなら要らないと言いきってしまった。

 

でも悔しくて悔しくて、生活するためにもやはり給料が欲しい。

そんな内容でした。次のページに内容証明を送った後の効果を書きます。